ようやくニューヨークも春めいてきて、
先週は毎日がお天気マークで、洋服も春コートに衣替え。
そうもなると、動きだすのがニューヨーカーです。
週末には “spring garden brunch”のお誘いがあり、
猫好き女子の3人が集まってwest village でブランチ。
気持ちがいいからガーデンで!のはずだったのに、
その日はどこもかしこも冬眠から覚めたニューヨーカーで
ごったがえしていたので、やむなく店内の窓際席での食事だった。
レストランは、地中海やフレンチなどがミックスされた
「Tarte Flambe」というアルザス風の
薄焼きピザがおいしくて有名らしいのだけれど、
ブランチメニューにはそのピザがなかったので
Tarte Flambeのブランチバージョン、Eggs en Cocotteのアルザス風をオーダー。
アルザスのほかにはスイス、ローマ、アンダルシアと、
違う食材でそれぞれの地方の卵ココットがあった。
卵好きの人にはブランチのほうがオススメです。
そして、そのオニオンココット!
あまりのおいしさにぶっ倒れそうになるほど、
オニオンのまろやかな甘さがヘブン!だった。
やはり、オニオンは野菜の王様ですね。
そこで、アンダルシアを選んだけれど、アルザスのほうがおいしい!
と言っていたグルメ上海女子とアルザスレシピを考えていた結果、
大量の薄切りオニオンをバターでじっくりゆっくりcaramelize して、
(caramelize=カラメルみたいに焦げ目がつくまで煮詰めること)
そのうえに炒めたベーコン、クリーム・フレッシュ(生クリーム)、
卵をふたつほど割り入れてオーブンに入れるのではないかと。
あまりのおいしさに次の日も食べたくなってしまい、
サンデーブランチに作ってみたら、
とてもおいしくできて大満足だった。
いやぁ、それにしても、同世代女子が集まると会話も刺激的です。
ガールズトークによると、どうやら友だちの知り合いは
craigslist(各都市の情報満載なコミュニティサイト)で
SMお遊びの相手を探した!らしく、
しかもエッチな方ではなく食べ物でのプレイ!だそうで、
そのS女さん(40代アジア系女性)がM男さんに
搾りたてフルーツジュースをもってきてちょーだいっ!と言うと、
へーこらなM男さんはきちんと指示されたフルーツを買って搾って、
ジュースにして家までもってきてくれるらしい!のだ。もちろんタダで。(いいなー。はは!)
そしてそのお遊びには、数百件もの応募があったというのもぴっくり。
“Asian Woman”(アジア系女)に弱いM男さんたちがニューヨークにはわんさかいるのですね。
何人ものM男たちの中から、S女さんとの面接を繰り返し勝ち抜いていった
このフルーツジュースのM男さん。その根気ある長いプロセスにも感心です。
そんなプレイトークのあとには、iphoneアプリでもひと盛り上がり。
話によると、Grindrというゲイ御用達出会い系アプリがあるのだそうで、
それを使ってGPSでお近くのゲイ友を探すことができ、
出会ったり、おしゃべりしたり、grindしたり(うひゃ!)、
まぁ仲良く過ごすためのものがあるそうなんだと。
ちょうどそのときワシントンパークでごろりんこしていたわたしたちは、
きゃっきゃしながら勢いづいてそのアプリをダウンロードして、
プロフィールなどの情報はいっさい作らず、どんなものかと覗いてみた。
すると、たーくさんのゲイのみなさんの顔写真もしくは裸写真!まで、
よりどりみどりにずらーり。
中には、まったくゲイにみえない極上ハンサムくんもいたりして。
とはいっても、GPSで探せるアプリなので、
その顔ぶれは直径100メートル範囲内にはいるということ・・
ついジロジロと公園にいる自分たちのまわりのメンズをみては、
クスクスと笑いながらもかがんでしまったチキンなわたしたちであった。
バーチャルの世界には、さまざまな出会いがリアルに存在しているのですね。
オニオンのおいしさとともに、2010を感じた週末ブランチでした。
〈アルザス風卵ココット〉(ふたり分)
たまねぎ (薄切り) 2こ
ベーコン(またはハム) 2枚
卵 2こ
クリーム・フレッシュ(生クリーム) 少々
1. フライパンにバターを熱して、中火でたまねぎを炒める。このとき、塩をふる。
2. 1に油がまわったら弱火にして、それからじっくりゆっくりたまねぎが茶色くなるまで炒める。
3. ほかのフライパンにバター(分量外)を熱してベーコンを炒める。
4. ココット皿にたまねぎとベーコンを入れて、卵をひとつずつ割り落とす。
5. 4のうえにクリーム・フレッシュをまわしかけ、250℃のオーブンで10分ほど焼いたらできあがり。